政治とトランプ
トランプって、なんで数字が13までか知っていますか?
10とか、20とか、キリのいい数字ではなくてなぜか13。
一説によると、人間が覚えづらいように、らしいです。
例えばカジノのブラックジャックなんかで
「今ハートの4が場に出たから山札にはもうハートの4はない、だから次に場に出てくる可能性のあるカードは、、」
というように、明らかになっているカードから残りの伏せられているカードを予測しするテクニックがあります。これを「カウンティング」といいます。
トランプはカードをあえてキリのいい数字にしないことで、人の記憶に定着しづらくしているそうです。
もう一つおもしろい説があります。
1から13までの数字を順番に足していってみてください。
1〜10までを足すのは割と皆さん知識としてすぐにパッと55と出てきますね。
55+11+12+13=91になります。
91って特に何の意味もないように感じますが、トランプはそれがマークによって4セットありますので、91を4倍にしてみましょう。
91*4=364
なにかよく知っている数字に近い気がしませんか。トランプではこれにジョーカーを一枚足すと365で、太陰暦を表していると言われています。
トランプってどこか神秘的なイメージがあるので、暦と関連が深いのはなんだか頷けます。
また、それぞれのマークについて。
ダイヤはイメージのまんま。宝石やお金を表しています。
スペードは先端の尖った道具、剣を表しています。
ハートは心臓、かと思いきやあれは器、いわゆるゴブレットを表すそうです。教会で礼拝の時に振舞われるワインが注がれたゴブレットをイメージしているそうです。
そしておもしろいのがクローバー。
もともとこれは農夫が使う棍棒を表しているそうです。
しかし、トランプがイギリスからアメリカに輸入された際に「棍棒じゃあダサすぎて売れねーよHAHAHA」となり、撥音が同じ(club)でイメージの良いクローバーに変更されたらしいのです。
それぞれにダイヤはお金なので商人、スペードは武器なので兵士、ハートは教会で使われる器ということで牧師、クローバーは農夫。
これはまさに日本でいう「士農工商」のようなものにあたり、成立当時の社会の成り立ちを反映しています。
さらに言えばフランスなんかだと18世紀のフランス革命によって王政が否定されているので、キングとかクイーンなどの絵柄がないものが多いそうです。
普段はおもちゃの一つとしてしか認識しないトランプですが、こういった政治的な背景があるのを知るとちょっと見え方が変わってきますね。